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貴婦人と一角獣(La Dame a la licorne)

中世時代に製作された最高峰のタペストリー

貴婦人と一角獣について

ビブリオポリ-貴婦人と一角獣

『貴婦人と一角獣』 (仏:La Dame a la licorne)は、中世時代に製作された、最高峰のタペストリー(つづれ織り)、6枚からなる連作です。
製作年や場所は不明ですが、パリで下絵が描かれた後、15世紀末(1484年〜1500年頃)に、フランドルで織られたものと考えられています。
この門外不出の名品は、フランス国立クリュニー中世美術館に現在所蔵されています。

このタペストリーのテーマは不明でしたが、今日では六つの感覚、すなわち「味覚」、「聴覚」、「視覚」、「嗅覚」、「触覚」、そして「我が唯一つの望み」を示したものと判明しました。
「我が唯一つの望み」は謎に包まれていますが、「愛」や「理解」と通常解釈されています。
六つのタペストリーには、それぞれ若い貴婦人がユニコーンと共に描かれ、ほかに獅子や猿も描かれている場合もあります。
背景には千花模様(ミル・フルール、複雑な花や植物が一面にあしらわれた模様)が描かれ、赤い地に草花やウサギ・鳥などの小動物が一面に広がり、小宇宙を形成しています。
本作品は、ミル・フルールによるタペストリーを代表する名品です。

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