柴田雄康氏は、日本古楽の黎明期に東京リコーダークァルテットのメンバーの一人です。
東京リコーダークァルテットは1975年にブルージュ国際古楽コンクールに出場し、みごと優勝を果たしました。今では伝説的となった日本を代表するリコーダーアンサンブルのグループです。
柴田さんは、リコーダー奏者として活躍する一方、日本におけるチェンバロ研究の第一人者として、この楽器の研究、製作を進めてこられ、プロ、アマ問わずわが国のチェンバロ関係者に大きく貢献されました。
美大出身(武蔵野美術大学)の柴田さんご自身により入念に装飾が施された当荘チェンバロは、楽器として名器であるに留まらず美術工芸的にも際立っており、世界でも他に類を見ません。
しかし、残念ながら2013年秋に病でお亡くなりになられました。ここでは、柴田氏が作られた作品などをご紹介しています。
※ このチェンバロについて詳しくはこちらをご覧ください。
このチェンバロを作るにあたり、柴田氏は事前にいろいろな製作技法を試されたようです。
このイコンにも、後日望嶽荘のチェンバロにも生かされた数々の技法が垣間見られます。
2012年の6月、望嶽荘で初めて娘さんとリコーダーの合奏をされました。
柴田先生はいつもお洒落で物静かな方でした。
そして、ネコをこよなく愛する人でした。
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