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ジークレーアートのビブリオポリ

トゥールース=ロートレック

フランスの偉大なる芸術家と称されたロートレック

ロートレックについて

ビブリオポリ-ロートレック

トゥ-ルーズ・ロートレック(Toulouse-Lautrec, 1864-1901)は、フランスの伯爵家に生まれたポスト印象派、アール・ヌーボー期の画家です。
13歳の時に左の大腿骨を、14歳の時に右の大腿骨をそれぞれ骨折したため、脚の発育が停止し、成人しても身長は152cm程度しかありませんでした。
彼自身が身体障害者として差別を受けていたこともあり、娼婦、踊り子のような夜の世界の女性たちに共感を覚え、そのような女性を愛情あふれる筆致で描いています。
脚の不自由だった彼は、しばしば疾走する馬の絵も描いています。

またポスターやリトグラフには日本美術から強い影響を受けており(ジャポニズム)、自身のイニシャルを漢字のようにアレンジしたサインも用いました。
父親から見放され、パリの「ムーラン・ルージュ(Moulin Rouge:赤い風車)」などのダンスホール、酒場に入り浸り、デカダンスな生活を送るうち、長年の飲酒がたたり健康を害し、さらに梅毒も患い、37歳の若さで亡くなりました。

ロートレックの作品について

ビブリオポリ-ロートレック-ディヴァン・ジャポネ

1882年にパリに出て、当初はレオン・ボナの画塾で学びましたが、この画塾が閉鎖された後はモンマルトルにあったフェルナン・コルモンの画塾に移り、以後は晩年までこの地で活動するようになりました。
コルモンの画塾ではファン・ゴッホ、エミール・ベルナールらと出会っています。
1891年、27歳の時に、ポスター作品『「ムーラン・ルージュ』を初めて発表して以降、『アンバサドールのアリスティード・ブリュアン』、『喜びの女王』などポスターの名作を数多く残しました。
ポスターを芸術の域にまで高めた功績で美術史上特筆されるべき画家であり、しばしば「プティ・トム(Petit Homme:小さき男)、グラン・タルティスト(Grand Artiste:偉大なる芸術家)」とも呼ばれています。
没後、彼の作品は父親の意向により、画商のモーリス・ジョワイヤンによって管理されることとなり、1922年には、トゥールーズ=ロートレック美術館がアルビに設立されました。

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