ヤン・ブリューゲル (父)(Jan Brueghel de Oude、1568?1625)は、ブラバント公国 (現在のベルギー)の画家です。
父親は、傑作「バベルの塔」で知られる天才画家のピーテル・ブリューゲル(父)です。
色調に深みが感じられることから「ビロードのブリューゲル」、また草花を好んで取り上げたことから「花のブリューゲル」等とも呼ばれています。
父親の影響を強く受けた兄のピーテルとは対照的に、色彩豊かな独自の作風やスタイルを築きました。
当初、花や果物を得意としていましたが、後に風景画でも評判を得るようになりました。
初期の作品では聖書から取った主題に、特に森を描いた風景画を組み合わせたものが多く、そのスタイルには森林画家のギリス・ファン・コーニンクスローの影響が見られます。
後期になると、純粋な風景画や街の情景、静物画を描くようになりました。
他の画家と共同制作した作品も多く、そういった作品では背景を受け持ちました。
特に友人でもあったP.P.ルーベンスとの共同制作が知られています。
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