ポール・ゴーギャン
フランスのポスト印象派を代表する画家、ポール・ゴーギャン
ポール・ゴーギャンとその作品について
ポール・ゴーギャン（ Paul Gauguin、1848-1903）は、フランスのポスト印象派を代表する画家です。
1871年頃から、株式仲買人として仕事をする傍ら、絵を描くようになりました。
ゴッホや印象派の画家との交流、2回にわたるタヒチ滞在等で、画業に深化を遂げました。
同時代の画家たちの評価は良くありませんでしたが、没後西洋や西洋絵画に疑問を投げかけた独自の作品群は次第に見直され、名声と尊敬を獲得して行きました。
1873年に結婚、翌年カミーユ・ピサロと出会い、ピサロを通じて印象派の画家らの知己を得ました。
1876年に、サロン初入選。
その後、ピサロやセザンヌらと共に絵画の制作を続け、1883年以降は画業に専念しました。
ゴーギャンの作品は、フォークアートや浮世絵の影響を受けながら、自身が提唱するクロワゾニスム、綜合主義によって新たな表現様式を確立しました。
1888年には、フィンセント・ファン・ゴッホの誘いを受け、南仏アルルのゴッホの「黄色い家」で共同生活を営みましたが、ゴッホの耳切り事件などもあり、9週間で終止符が打たれました。
1891年、欧州文明と「人工的・因習的な何もかも」から決別するために、熱帯地タヒチへと旅立ちました。
その後、健康状態の悪化や経済的困窮のため、1893年に一度帰国しましたが、1895年に再訪、以後没するまでタヒチに滞在し、プリミティヴィズム（原始主義）の先駆的な活動を行いました。
