Bibliopoly

アートカタログ アマゾン ツイッター
ジークレーアートのビブリオポリ

リチャード・ドイル

イギリスの妖精画家リチャード・ドイル 妖精好きの方はもうご存知ですね!

リチャード・ドイルについて

リチャード・ドイル(Richard Doyle)(1824−1883)は、英国の ビクトリア時代を代表するアイルランド系のイラストレーター・風刺画家です。
『シャーロック・ホームズ』の著者として有名なアーサー・コナン・ドイルは彼の甥にあたります。
父親のジョン(John)も戯画家、油彩画家でしたが、風刺画も多数描いており、そのような父のスタジオで兄弟と共に絵画の英才教育を受けました。
正規の美術教育は受けずに育ちましたが、父は息子に屋外でのスケッチをさせず記憶だけを頼りにして絵を描かせるという独特な教育方法をとり、これが彼の幻想性を養うきっかけとなったと言われています。
生涯を通じて妖精物語に魅了され、妖精、小人、神秘的な生き物などを描いた独自の幻想的な世界を多数遺しています。

ビブリオポリ-リチャードドイル-パンチ

1843年、19才のときに彼のイラストが風刺画雑誌「パンチ」創刊号の表紙に採用されてデビューを果たしますが、このイラストはその後100年以上も用いられました。
パンチのスタッフとして7年間働いた後、イラストレーターに専念するために退社し、それ以降ユーモラスで愛らしい妖精たちを個性的なタッチで描き続けました。
また、ドイルは、ジョン・リーチ(John Leech)、W.C.スタンフィールド(Stanfield)等と共同で、ディケンズ(Dikens)のクリスマスブック3部作、『鐘の精(The Chimes)』(1844)、『炉辺のこおろぎ(The Criket on the Hearth)』(1845)、『人生の戦い(The Battle of Life)』(1846)のイラストも担当しています。
1846年、グリム童話の『妖精の指輪(The Fairy Ring)』に彼が描いたイラストは、妖精イラストレーターとしての名声を確固たるものにしました。
続いて1849年の『世界の妖精物語(Fairy Tales from All Nations)』は大成功を収めました。

リチャード・ドイルの作品について

ビブリオポリ-リチャードドイル-妖精の国で

彼の代表作は、間違いなくエルフ(小妖精)の世界をシリーズで描いた『妖精の国で(In Fairyland)』でしょう。
この作品は、ウィリアム・アリンガム (William Allingham)の詩が添えられてロングマン社(Longman)により1869年(出版年は1870年とされている)のクリスマスに出版されました。
16枚のカラー図版のほか36種類のイラストが含まれ、いずれもドイルの幻想的な世界を最も良く伝えており、ビクトリア朝時代に出版された本の中でも最高傑作の1つに数えられています。
多色木版の贅を尽くした大判のとても美しい本で、今なお古書収集家の間で高い人気を保っています。

ドイルのアートカタログ

ビブリオアートカタログ

アート販売