ルイス・キャロル((Lewis Carroll:1832〜1898)は イングランド北西部チェシャー州ダーズベリー出身のイギリスの数学者、論理学者、写真家、作家、詩人です。
作家としてのルイス・キャロルは、『不思議の国のアリス』の作者として非常に有名ですが、「かばん語」として知られる複数の語からなる造語など、様々な実験的手法でも注目されています。
数学者としては、チャールズ・ドジソンの名で著作を刊行しています。
キャロルの言葉遊びやロジック、幻想文学に対する才能は、最も素朴な読者から洗練された読者まで、大勢の人々を惹き付けてやみません。
キャロルの作品は出版されるとたちまち大人気を博し、その影響は児童文学の領域に留まらず、ジェイムズ・ジョイスやホルヘ・ルイス・ボルヘスなどのような20世紀の作家らにまで及んでいます。
『不思議の国のアリス(Alice's Adventures in Wonderland )』は、ルイス・キャロルが1865年に最初に出版した児童文学です。
この作品では、アリスという名前の少女が、白ウサギの縦穴を地中深く落下して、人間の言葉を喋る動物や人間のようなトランプの札が住む不思議な国に迷い込み、そこから様々な幻想世界が展開します。
『不思議の国のアリス』の本文には、キャロルと友人たちに関わる逸話や、イギリスの学童が暗記させられる授業を風刺した引喩が数多く含まれています。
また、不思議な理屈で展開する物語は、世界中の大勢の子供達、大人達を魅了し続けてきました。
本書の原題の直訳は、『不思議の国でのアリスの冒険』となりますが、日本では『不思議の国のアリス』の訳題で知られており、英語でも、しばしば省略形である『Alice in Wonderland』の題名が使われています。
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