カイ・ニールセン
カイ・ニールセンと作品について
カイ・ニールセン（Kay Nielsen、1886-1957）は、デンマーク、コペンハーゲン出身のイラストレーター、舞台美術家です。
名女優の母、劇場監督の父の間に生まれ、演劇の世界に囲まれて育ちました。パリで絵画を学び、イギリスに出て名声を獲得。
その後、国籍を取得した米国で活躍し、ロサンゼルスで没しました。
18歳のときに、パリに出て絵画の勉強を始め、アカデミー・ジュリアンやアカデミー・コラロッシで学び、25歳よりロンドンに5年間在住しました。この間、「おしろいとスカート」を出版し、挿絵画家としてデビューを果たすと共に、ダウズエル・ギャラリーで自作の展示会も開催（1912年）しました。
幼い頃、祖父が持ち帰った中国の彫刻、日本の木版画等の東洋美術に興味を覚え、ロンドン滞在中は、オーブリー・ビアズリーの作品に感銘を受けました。一方、東洋的な要素が取り込まれたアール・ヌーボーにも関心を深め、これらから受けた影響は、彼の作品中、随所で見ることができます。
1914年に、代表作「太陽の東、月の西」)を出版。
1920年代前半より舞台美術の仕事に転じました。1936年、アメリカに渡り、ロサンゼルスでディズニー映画「ファンタジア」の美術を手がけました。
