ピーテル・ブリューゲル(父)(Pieter Bruegel de Oude, 1525年-1530年頃生 - 1569年9月9日没)は、16世紀のフランドル(ブラバント公国、現在のベルギー)で活躍した画家です。
P.ブリューゲル(父)の生涯について、本人は何も文章に残しておらず、唯一カレル・ヴァン・マンデルによる伝記が、それを知る資料として伝えられています。
P.ブリューゲル(父)の油絵は40点ほどが知られており、そのうち12点がウィーンの美術史美術館に収蔵されています。
これはネーデルラント総督エルンスト・フォン・エスターライヒ(1594年)及びその兄、神聖ローマ皇帝ルドルフ2世が収集したものであり、後にハプスブルク家のコレクションに属しました。
P.ブリューゲル(父)は農民たちの生活を多く題材にしたことから、「農民画家ブリューゲル」とも呼ばれています。
彼の作品は、細部まで驚くほど丹念に描き込まれ、歴史資料、風俗史資料としても貴重な視覚情報を多く含んでいますが、彼のそのような技法は、ヒエロニムス・ボスから影響を受けたという見方もあリます。
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